令和4年度は、「甲府市上下水道事業経営戦略」の経営方針である「①災害に強く快適な下水道(安全・強靭)、②将来に繋げる下水道(持続)、③お客様満足度の高い下水道(信頼)、④環境に配慮した下水道(環境)」に基づき、災害に備えた耐震施設整備や経年施設の更新を実施するとともに、公共用水域における水質保全の推進に努めました。
※1・・・償却資産の取得又は改良に伴い交付された補助金等(負債として計上)のうち減価償却費見合い分を収益化したもの。
※2・・・施設の建設・改良などにかかわる収支の不足額は、減価償却費などの現金の支出を伴わずに企業内部に留保されている資金などで補塡しました。
●令和4年度末の下水道普及状況
処理世帯数 91,212戸(前年度比 1,505戸の増加)
処理件数 93,129件(前年度比 964件の増加)
汚水処理水量 32,325,698立方メートル(前年度比211,923立方メートルの減少)
●経営状況
収益的収支は、収入7,323,438,704円、支出5,886,264,735円となり、1,437,173,969円の純利益となりました。
資本的収支は、収入3,110,707,311円、支出6,198,095,749円となり、3,087,388,438円の資金不足となりましたが、損益勘定留保資金(減価償却費などの現金の支出を伴わずに企業内部に留保されている資金)などで補塡しました。
●建設改良事業
汚水管渠整備事業として、積翠寺処理分区1件401.98m、濁川東一処理分区4件358.40m、中-1-6処理分区1件510.36mの下水道管布設工事、下向山町地内2件にてマンホールポンプ2箇所4基の設置工事、宮原町地内ほか7件1,033.89mの下水道管布設工事を実施しました。雨水管渠整備事業(浸水対策)として、長松寺町地内ほか4件310.08mの雨水渠工事を実施しました。
管路施設の調査及び改築事業(長寿命化対策)として、湯田一丁目地内ほか4件1,071.66mの管更生工事等及び46箇所の人孔鉄蓋調整取替工事を実施しました。浸入水防止対策(管路)として、高畑一・二丁目地内ほか50箇所の人孔鉄蓋調整取替工事を実施しました。下水道地震対策事業(管路)として、北新一丁目地内ほか3件のマンホールトイレ設置工事を実施して20基のマンホールトイレを整備及び中町地内ほかにて31基の人孔浮上抑制対策工事を実施しました。また、下水道改良工事として、相生一丁目地内ほか7件において、41箇所の人孔鉄蓋調整取替工事を実施しました。
浄化センターについては、下水道総合地震対策計画に基づき、第1~第3系列最終沈殿池と浄化センター場内導水渠、管渠と新脱水機棟の耐震診断調査を実施しました。また、住吉中継ポンプ場においては、汚水中継ポンプ棟と塩素混和池、塩素滅菌棟、場内管渠の耐震診断調査も実施しました。
ストックマネジメント計画として、住吉中継ポンプ場沈砂池設備更新(機械設備・電気設備)工事が令和4年度より着工し、令和6年度に完成予定です。