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更新日:2017年02月24日

文化庁登録有形文化財


平瀬浄水場の創設とほぼ同時に建設された調整井上屋。内部に制水弁を持ち、濾過速度及び流水量を調節する。円形平面で、入口にはペディメントを持つフレームを配し、上部には「尽不流々混」の題字を記す。甲府市の生活近代化のシンボルとして親しまれている。

所在地 甲府市平瀬町437-3
築造年 大正2年
登録日 平成9年7月15日
構造・形式 鉄筋コンクリート造  建築面積11㎡
登録番号 19-0012
備考 山梨県近代化遺産(建造物等)総合調査


平瀬浄水場の旧事務所として、昭和10年に建設されている。木造平屋建、瓦葺で、正面中央にある2連のアーチで構成した玄関ポーチの意匠に特徴がある。戦後、甲府駐留米軍の軍政官が宿舎としていた。その際、山梨県出身の桑原福保(くわばらふくほ)画伯に作成を依頼し、描かれた風景画が壁画として残っている。

所在地 甲府市平瀬町437-3
築造年 昭和10年
登録日 平成9年12月12日
構造・形式 木造平屋建、瓦葺  建築面積242㎡
登録番号 19-0021
備考 山梨県近代化遺産(建造物等)総合調査


大正2年に竣工した浄水場の送水施設。幅6m、高さ5mの石造の駆体部に鉄扉付きのアーチ状開口部を持つ簡素な建物で、内部は岩盤を穿った送水坑口に鉄管が付設される。開口上部に「片山隧道」の銘板を掲げる。浄水場の構成を知る上でも貴重な存在である。

所在地 甲府市羽黒町字梨の木1715
築造年 大正2年
登録日 平成10年9月2日
構造・形式 石造水路坑口  幅4.7m 高さ3.4m
登録番号 19-0029
備考 山梨県近代化遺産(建造物等)総合調査


荒川からの取水路の浄水場側の出口に位置する。石造でポータルを造り、開口部の上に「決渠為雨」の銘板を置く。現在ではこの取水ルートは使用されていないが、水道近代化のシンボルとして、また浄水場の石造構造物の好例として位置づけることができる。

所在地 甲府市平瀬町437-3
築造年 大正2年
登録日 平成10年9月2日  
構造 石造水路坑口 
登録番号 19-0028
備考 山梨県近代遺産(建造物等)総合調査


平瀬浄水場からの送水路の一部になる片山隧道の上手口に設けられた石造の坑口で、開口部に鉄扉が付く。同市羽黒町梨の木に所在する隧道の下口と同形式になるが、上口の方が一回り小さい。甲府市の水道の歴史を知る上で、欠かせない施設のひとつである。

所在地 甲府市平瀬町2903
築造年 大正2年
登録日 平成10年10月9日
構造・形式 石造水路坑口  幅4.6m 高さ3.4m
登録番号 19-0030
備考 山梨県近代化遺産(建造物等)総合調査


甲府市創設水道の遺構のひとつ。取水口から平瀬浄水場に至る経路の浄水場側に位置する導水隧道の上流側入口門部で、出口側の「取水口門部」に対応する。花崗石を用いて江戸切り仕上げ風に見せた丁寧な造りの門部で、「挙鍾為雲」の扁額を掲げる。

所在地 甲府市平瀬町
築造年 大正2年
登録日 平成11年8月23日
構造 石造水路坑口  
登録番号 19-0038
備考 山梨県近代化遺産(建造物等)総合調査

 

※以上の施設は、令和2年6月に日本遺産「甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡〜水晶の鼓動が導いた信仰と技、そして先進技術へ〜」の構成文化財に認定されています。