この浄水場は甲府駅から南約5.5kmの昭和町にあります。釜無川の地下水(伏流水)をくみ上げて、甲府の第2水源として昭和33年から甲府市南部と昭和町・中央市の一部(旧玉穂町)に給水をしています。
深さ90mから124mの取水井(深井戸)が20ヶ所あり、一日最大67,200m3の水をくみ上げることができます。地下水ですから川の水(表流水)を取水している平瀬浄水場よりも水をきれいにする工程が少なく、主に滅菌室の次亜塩素(次亜塩素酸ナトリウム)消毒だけで送水することができます。
また、北方水源(浄水場の北約500mのところ)構内にはテニス・ソフトボール・ゲートボールなどが楽しめるスポーツ施設もあります。
昭和60年4月、厚生省の「おいしい水研究会」が選んだ“水道水のおいしい都市”に甲府市(荒川、釜無川)も選ばれました。
●所在地 | 中巨摩郡昭和町西条1413 |
●標高 | 263m |
●面積 | 59,746平方メートル(北方水源を含む) |
●取水施設 | 20ヶ所 |
●取水能力 | 67,200立方メートル/日 |
●浄水能力 | 62,000立方メートル/日 |
■昭和浄水場の仕組み
■取水・送水・配水システムの自動化
平成5年9月3日に昭和浄水場施設改良工事の竣工式を行いました。現在コンピューターによって取水・送水・配水システムを全自動で監視制御しています。さらに、電話回線(光ファイバーケーブル)を使い平瀬浄水場からの遠隔操作を行い、そのため昭和浄水場は無人化となり、近代的な施設として生まれ変わりました。
■非常用発電設備
台風・地震・落雷・その他の事故により、送られてくる電力が停まった時、自動的に始動し発電するための非常用発電設備(ディーゼルエンジン付発電機)が備えられています。この発電機は、昭和浄水場で使う電力の約50%をまかなうことができます。