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更新日:2009年03月22日

昭和浄水場

この浄水場は甲府駅から南約5.5kmの昭和町にあります。釜無川の地下水(伏流水)をくみ上げて、甲府の第2水源として昭和33年から甲府市南部と昭和町・中央市の一部(旧玉穂町)に給水をしています。
深さ90mから124mの取水井(深井戸)が20ヶ所あり、一日最大67,200m3の水をくみ上げることができます。地下水ですから川の水(表流水)を取水している平瀬浄水場よりも水をきれいにする工程が少なく、主に滅菌室の次亜塩素(次亜塩素酸ナトリウム)消毒だけで送水することができます。

また、北方水源(浄水場の北約500mのところ)構内にはテニス・ソフトボール・ゲートボールなどが楽しめるスポーツ施設もあります。

昭和60年4月、厚生省の「おいしい水研究会」が選んだ“水道水のおいしい都市”に甲府市(荒川、釜無川)も選ばれました。 

所在地 中巨摩郡昭和町西条1413  
標高 263m
面積 59,746平方メートル(北方水源を含む)
取水施設 20ヶ所
取水能力 67,200立方メートル/日
浄水能力 62,000立方メートル/日

 


  
昭和浄水場の仕組み

1取水井

地下90m〜124mの深井戸から水をくみ上げます。20ヶ所の井戸から1日最大67,200立方メートルの水をくみ上げます。
2配水調整池

各井戸からくみ上げられた水が導水管によって送り込まれます。夜間、水の使用量が少ないときにたくわえ、大量に水を使うときや災害などにも備えている貯水タンクです。 
3着水井・沈砂池

水の中に入っている細かな砂などを沈める池です。この池で次亜塩素消毒を行ないます。
4ポンプ井

飲めるようになったきれいな水をいったんたくわえておき、ここからポンプで送水します。
5送水・配水ポンプ

水を早く遠くまで送れるように、配水ポンプで勢いをつけて送り出します。このポンプは7台あります。また送水ポンプも1台あり中区配水池へ水を送ることができます。

取水・送水・配水システムの自動化
平成5年9月3日に昭和浄水場施設改良工事の竣工式を行いました。現在コンピューターによって取水・送水・配水システムを全自動で監視制御しています。さらに、電話回線(光ファイバーケーブル)を使い平瀬浄水場からの遠隔操作を行い、そのため昭和浄水場は無人化となり、近代的な施設として生まれ変わりました。

 


非常用発電設備
台風・地震・落雷・その他の事故により、送られてくる電力が停まった時、自動的に始動し発電するための非常用発電設備(ディーゼルエンジン付発電機)が備えられています。この発電機は、昭和浄水場で使う電力の約50%をまかなうことができます。